豊田にロボットガレージを開く構想

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豊田市にはスタジアムや美術館のような大きな文化施設はあるのに、街中に創作や文化が滲み出している感じはまだ薄い。そういう問題意識からこのメモを書いています。やりたいのは単なるFabLabではなく、町工場・ロボット工房・デザインスタジオ・カフェ・ギャラリーが混ざった場所です。ただし、それをいきなり文化施設として建てるのではなく、まず「ちゃんと金を稼ぐ仕事場=ガレージ」として成立させて、その余白を少しずつ外へ開いていく。この順番で考えているところが、自分でも面白いと思っています。

イベントより先に、固定費の回収を考える

普通なら「どんなイベントをやろう」から入りそうなところですが、自分は逆に考えています。開催したいことはいくらでもあるから後回しでよくて、先に埋めるべきなのは「ガレージを借りた結果、どうやって固定費以上の利益を生むか」だと言い切りたい。文化活動は、黒字で維持できる仕事場の上に載せるものです。FabLabの会費やイベント収入を主軸にすると運営の手間の割に単価が低いので、最初はB2Bの高単価案件で固定費を支える。具体的には、固定費が月10万円程度なら、ガレージ起因で月15万円くらいの粗利が出ればかなり良くて、内訳は本業の増益5万円、検証受託5万円、その他2〜5万円というイメージです。「家賃を文化活動で回収しない」という一文が、この構想の芯だと感じています。(ここは自分の感想です)

ガレージがあるから受けられる仕事

最初の位置づけは「小さなロボットSI屋のR&D室」です。本業はロボットSI、オフラインティーチング、設備構想、3D CAD、治具検討、到達性やサイクルタイムの検討など。そこにガレージという物理スペースが加わることで、ロボット導入前の簡易PoC、ワークを持ち込んでの自動化可否検証、簡易治具を組んでの動作テスト、PLCやロボットやビジョンの接続検証、客先搬入前のデモや試運転、SIer向けの外部R&D/検証スペースの提供、中古ロボットを使った教育やトレーニング、試作や小規模加工や3Dプリントといった仕事が新たに受けられそうだと考えています。場所があるだけで受注の幅が変わる、というのは自分でも改めて実感するところです。

気になっている貸倉庫と、用途地域という壁

物件は小さいものより、築古・郊外・元工場や倉庫のほうが坪単価が安いことがある、という読みです。狙いは豊田市周辺で100〜200㎡程度、月10〜15万円以下、車横付け可、シャッターあり、200Vの動力が引けて、騒音や作業用途が許容されて、天井が高いこと。実際に気になっている候補が豊田市内の貸倉庫で、約133.75㎡(約40坪)、月11万円程度、大きな一室にシャッターという条件で、相性が良さそうです。ただしここが第一種低層住居専用地域にあたるようで、倉庫以外の作業場利用ができるか、産業用ロボットの常設や試運転が可能か、動力の増設可否、溶接や加工の可否、騒音制限、不特定多数を呼ぶイベントの可否、用途地域や消防や建築上の制約などを契約前に必ず確認する、と考えています。良さそうな箱ほど用途地域で引っかかる、というのが現実的なところです。

仕事場からコミュニティ、そして文化拠点へ

将来像は7段階です。まず仕事場として回して、CAD席や作業台や3Dプリンタを足し、技術者が出入りするようになり、コーヒーを飲める場所を作り、月1回くらい外へ開き、展示やトークやワークショップを足していって、最終的に「町工場+FabLab+ロボット工房+デザイン+カフェ+ギャラリー」に育てる。順番は「仕事場 → コミュニティ → 文化拠点」です。豊田に感じている「技術や文化が工場の中に閉じている」という不満を、自分の場所だけ別のルールで実装してみる。そういう締めくくりで考えています。次にやるべきことはイベント企画ではなく、「このガレージがあるから受けられる仕事」を10〜20個洗い出して、家賃の上限・必要な設備・必要な面積を決めることです。

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